こんにちは。
~発掘!心地よいカラダ~
Meeting Place Soham(そ~はむ)Sayuriです。
健康の本質
今日は「おぉ」と唸らせられた本について少し。
『「治る力」の再発見』
自然治癒力を生む生命の原理 大塚晃志郎 著
一言で言うと
本質的な内容を軽快に、且つ、丁寧に、広い視野と具体性を同時に扱っている本
私たち人間を生命と捉え、健康の本質を説き、
現在ある医学や健康法の性質や、
何が「治る」障害となり、どうすれば「治る」かについて
ホリスティック医学(※)の視点から語られている。
西洋医学を否定することなく、
自然療法を妄信することなく、
それぞれの長所を生かし、連携して患者さんのサポートをされているのが、今の時代ならでは。
本質的な部分の話ではあるものの、マニアックすぎたり、偏り過ぎているということもない。
何か特別な健康法を推薦するものではなく、
重い病を克服された方の話についても書かれているが、詳細の方法論は敢えて書かれていないのも、
原理を理解していない人が、安易に真似しないようにという配慮からというのが信頼できる。
なかなか健康にたどり着かない健康本
健康番組は人気で、本屋には健康本がずらっと並んでいる昨今。
何か一つの有効成分に着目し
「〇〇を食べれば□□が治る」
「〇〇を飲めば健康になる」
といったものは、ブームを引き起こし、その食材がスーパーから消えるほどになり、
一時的な経済効果はあるものの、それで、健康が手に入ることはない。
「〇〇すれば腰痛が治る!」
「〇〇で肩こり解消」
などというように、何か限定的な方法だけで痛みを取り去るというのも、ほぼ不可能なことで。
そういうキャッチコピーでも、内容の充実した本もある。原理が分かっていれば、簡単になくなる痛みもある。
そして、「水はたくさん飲んだほうがいい」という説がある一方で、
「水はあまり飲まない方がいい」などといった、まったく真逆な理論や、
溢れかえる情報量に、「何をどうしたらよいかわからない」といった声もほんとうに多い。
あたりまえのことに、一番価値がある
こういった傾向から思うに、世の中は
“万能な”健康法や方法論という幻想を求めているのでは?と。
そんなものはないのに探し続けても見つからないのは、実は、健康とは違う方を向いてしまっているからのように思う。
大塚氏は本の中で
あたりまえのことに、一番価値がある
デニス・カイリー博士の言葉として
「鍼もいいし、灸もいい。またハーブのような薬草の療法もいいだろう。しかし、栄養、休息や睡眠、運動という、実にあたりまえのことをきちんと正し、ととのえるだけで、たいていの病気はよくなってしまう。このことが、なかなかわかってもらえない。みんないろいろな療法の技術にたよろうとする。しかし、このあたりまえに思えることこそが病気にかからないで健康でいられる秘訣なのです。現に、私と私の家族は、ここ数十年、医者にかかったことがないし、薬も飲んだことがありません。あたりまえのことこそが最高の予防医学になるのです」
ほんとに、それ~ 😳
大塚氏があげている、そのあたりまえの基本的条件というのは、
「呼吸」「心の状態」「食事」「運動」「姿勢」
この中に、何これ?というものはないと思う。
それらは欠かすことができないものだし、バランスがとれていれば十分で、味付けも自在にできる。
あちこちすごい健康法を探してもなかなか手に入らない健康が、実は、私たちの足元にある。
私たち皆が、持っている。
あたりまえのことを大切に生活していると、健康自体があたりまえになってきて、病気を予防することができる。
かといって、まったく病気にならないのが健康だということでもない。
あたりまえのことをあたりまえにやっていると、そんな捉え方になってくる。
健康法を選ぶときのポイント
Sohamが何か特定のメソッドを提供しているわけではないのは、
メソッドありきではなく、心身のしくみ、命の原理を知って、自分自身でバランスをとれるようになることに価値を置いているから。
私が数ある健康法から、有効なものを選ぶ時には
どれだけそのメソッドが素晴らしいかを説くようなものではなく、
どれだけ、自然の摂理に従っているか、身体のしくみに沿っているか
また、実践するうちに、それらを体感として認識できていくかどうかが
ひとつの大きなポイント。
何が自然の摂理に従っているか、身体のしくみに沿っているか。
この本を読むとベースができるかな?
いろんな健康法を試してはいるものの、イマイチ成果は感じられない方は、視点を変えるきっかけに、
もう既にいい健康法に出会っている方は、日々の実践の質が上がるかもしれません。
Sohamのセッションを受けられている方には、ぜひ読んでいただけると、ご自身についての理解が深まるのではないかと思います。
中学の教科書として読んだら、健康な国民が増えて、医療費も大幅削減できるだろうな~って思う、そんな本。
学校では難しいかもしれないから、家庭で「生きる力」を子供たちに自然と体得してもらえたらよさそう。
本来、私たちが持って生まれてきている力なのだから。
※ホリスティック医学・・・一言で言えば「生命まるごとの医学」へのアプローチ。体だけでなく、心、精神、環境といったものまでひっくるめて、人間と生命をとらえて医学を考え、それを医療の基本原則としていく根本原則のように考えていただくといい。(『「治る力」の再発見』より)
本の中には、ホリスティック医学の章があり、分かりやすく解説されています。
にっこり☻
それでは、また~
この記事へのコメントはありません。