こんにちは。
~発掘!心地よいカラダ~
Meeting Place Soham(そ~はむ)Sayuriです。
腰の痛みの誤解
多くの方が悩んでいる腰の痛み。
その一方で、しくみが理解されずに誤解されているのが腰の痛み。
「ヘルニア(腰痛)は老化だと言われました。」
椎間板ヘルニアの好発年齢は20代、30~40代、10代、50~60代…えっ!?老化???Σ(・ω・ノ)ノ!
「腹筋、背筋が弱いから腰痛になるんですよね。」
むしろムキムキマッチョのアスリート…腰痛…多いとです…
「椎間板ヘルニアなので腰痛なんです。」
ヘルニアが原因の腰痛はほとんどなーい。ヘルニアは結果です。
「腰痛とはうまく付き合っていくしかないようです。」
なぜ~?自分のカラダのことをちょっとだけ知ったら、痛みから解消されるかも
ツッコミどころが満載であります( ̄▽ ̄)
こんな世間的な概念が強いために、腰痛自体はそんなに複雑なことではないのに、
多くの方が長年、悩まされ続けるという状況なのでしょう。
腰痛(自分のカラダ)は自分で治るもの
私がこんな仕事をしているきっかけも、自身の腰痛にありました。
中学生の時に、腰が痛くて授業中座っていられないほどに…
だから、腰痛のつらさがよく分かります。
なかなか治らず、治療ショッピング巡りしました(苦笑)
ですが、腰痛発症から比較的早い段階で、いい巡り合いがあり、
“原因が老化ではないこと、筋力不足ではないこと、
整形外科では治してもらえないこと、マッサージ、電気治療が対処療法に過ぎない・・・
『物理的な力が原因で起こった痛みは、物理的に動かして治せる』”
当時、こんなことを教えてくれる接骨院の先生に出会えたのは、非常にラッキーなことでした。
「病気は治してもらうもの」
と刷り込まれる前に、
「自分のカラダは自分で治るもの」
という概念を持たせてもらえたのだと思うと、ありがたいなぁと感じます。
椎間板ヘルニアについて
今日の記事は、特に悩んでいる方の多い椎間板ヘルニアについて少し。
私が腰痛で苦しんでいた頃に、
椎間板ヘルニアの手術をしたものの、腰痛からは解放されず、ヘルニアも再発したという運動部仲間が何人かいました 😥
もちろんピッチピチの10代
脱出したヘルニア自体は、ほっといても自然消失するので、
最近では、保存療法がとられるケースも多いようですが
手術になるケースも少なくないようです。
が!しかし
ヘルニアの手術は、壊れた椎間板を元通りにする手術ではありません。
<出典元:松村譲兒『イラスト解剖学』第五版 中外医学社>
背骨を構成している、椎体の間にあってクッションの役割りを果たしている椎間板(椎間円板)
そこに裂け目ができて、内部の組織がはみ出すのが「椎間板ヘルニア」
そのはみ出した組織を取り除くのが、手術で行われていることです。
ん?はみ出た部分ていらないの?
はみ出した原因を解消せずに、はみ出したものをとっても・・・
再発しやすそうなのは素人にも分かる 😥
椎間板ヘルニアは痛みの原因ではない?
「椎間板ヘルニアの問題点は、神経根を圧迫すること」
というのは、よく知られていると思いますが、
「だから腰痛になる。」
という誤解も多いかもしれません。
神経根を圧迫しているということは、圧迫自体に痛みがあるわけではなく、
その神経がつながっている脚部、足に痺れや麻痺、運動障害といった症状がでます。
つまり、「椎間板ヘルニアになり、神経根を圧迫しているから腰痛になる」
というのは誤りで
腰に力学的な負担がかかり、その結果が、腰痛であり、椎間板ヘルニアになる
と考えられます。
また、痛みが、さらに筋緊張を生み出すため、
腰に力学的な負担がかかり、その結果、腰に痛みがでた。
↓
さらに、痛みがあるため、筋肉が緊張、収縮し、骨を引っ張った。
↓
結果、椎体の位置がずれて椎間板ヘルニアになった。
ということも理解しやすいメカニズムです。
<出典元:『標準整形外科学』第10版 医学書院>
痛くなって病院に行き、撮影されたMR画像
それが現しているのは、何かが起こった後の結果。
写真は静止画で、骨の形の異常が強調されます。
整形外科の教科書にも、筋肉のことはほとんど言及されていません。
また、腰だけの問題ではなく、むしろ、腰が原因ではないのに、
患部をクローズアップするため、どうしても対処療法になりがちなようです。
そこに疑問を持ち、筋肉の働きについても考える医師の方も増えてきているようです。
西洋医学が発展して、専門性が高まり、多くの命が助かるようになった一方、細分化されすぎているという一つの側面があるので、
自分自身でちょっとひいて、マクロにカラダ全体を観るという概念を持つと、カラダとの関わり方に変化が生まれてくるかもしれません。
背骨は一つのユニット
<※B>
背骨は24個の椎骨が連なって一つのユニットが構成されていて、筋肉の働きで、いろいろな方向へ動くことができます。
一個一個の椎骨を見てみるとこんなに細かい筋肉がたくさん
<※C>
筋肉が機能することで、骨が動き、いろんな動きができるのです。
それが、筋肉がかたまっていて本来の機能を果たしていないと、骨の位置が本来あるべきバランスからずれて固まります。
背骨は特に、大きく動く部位なので、逆に、アンバランスにもなりやすい。
カラダ全体が一つのユニット
<※D>
背骨だけではなく、全身が一体となって働くのが、私たちのカラダ
一部が機能しないと、その分、多く働かなければならない筋肉がでてきて、負担の連鎖反応が起こります。
これが、「痛いのは腰だけだったのに、肩が上がらなくなった、今度は膝が・・・歳だから仕方がないんだなぁ」
という悪循環を生んでしまうのです。
年配の方でも、腰が曲がったりせず、私よりもよく動ける方もいらっしゃいます。
つまり、『バランス』
全身が繋がりを持って機能しているかどうか
バランスが崩れれば、若くても腰痛になる
筋肉が強くても、それがアンバランスなら腰痛になる
バランスがとれれば
つながりを取り戻せれば
痛みから解放される。
それでは、バランスをとれるようになるには、どうしたらよいのでしょうか?
続きは、また今度。
私たちのカラダは、息を引き取るまで、髪も爪も伸び続けます。
年齢を重ねて、代謝のスピードはゆったりになっていっても、新しい細胞は創り続けられているのです。
そんなカラダの力に目を向けてみると、腰痛から解放されるしくみも観えてくるかもしれません 😳
それでは、また~
※A~Dの出典元<Thomas W.Myers,松下 松雄 訳『アナトミー・トレイン-徒手運動療法のための筋筋膜経線』医学書院>
バランスのためのセルフケア・エクササイズ
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